1. The Great Western(グレート・ウェスタン)
- 歴史:19世紀後半に鉄道ホテルとして開業。鉄道労働者や旅行客の憩いの場として親しまれ、20世紀以降はウルヴズファンの“伝統の集会所”として知られるようになりました。カムラ・リアルエール協会からもたびたび表彰を受けている名店です。
- 立地/アクセス:Molineuxから徒歩10分ほど。ウルヴァーハンプトン駅すぐそばにあり、遠方から来るファンにとって格好の集合地点。
- 雰囲気・おすすめの一杯や料理:木造の内装が残る、クラシックなリアルエールパブ。地元「Holden’s Brewery」の看板パブでもあり、ペールエールやビターは絶品。料理はミートパイやサンデーローストが定番。
- 有名なエピソード:1950年代、ウルヴズが欧州強豪とフレンドリーマッチを行い“欧州カップ構想”の先駆けと称された時代、地元紙は「Great Westernは試合前夜にファンが最も集った場所」と記録しています。
- オーナーや店員のコメント・想い:「ここは単なるパブではない。ウルヴズの歴史を飲みながら味わえる場所」とスタッフが語る通り、地域とクラブの結びつきを体現しています。
2. The Lych Gate Tavern(リッチ・ゲート・タバーン)
- 歴史:14世紀の木骨造りの建物を利用した、ウルヴァーハンプトン最古級のパブ。長年にわたり“街の魂”として存在し、近代以降はウルヴズファンの立ち寄りスポットにもなっています。
- 立地/アクセス:市中心部のSt Peter’s Church近く。Molineuxから徒歩7~8分。スタジアムに向かう人々が自然と足を止める立地です。
- 雰囲気・おすすめの一杯や料理:古風な木造建築がそのまま残り、落ち着いた雰囲気。クラフトビールの取り扱いもあり、エールからIPA、スタウトまで幅広く楽しめます。料理は伝統的なパブメニューのほか、ビーガン対応の一皿も人気。
- 有名なエピソード:1990年代、ウルヴズがプレミア昇格を目指していた頃、試合の前夜にファンがここで語り合い、昇格を願う「即席サポーター会議」が開かれたと地元メディアが伝えています。
- オーナーや店員のコメント・想い:「歴史ある建物であることを誇りに思う。同時に、ウルヴズファンがここで未来を語り合うことも誇り」とスタッフが語り、過去と現在を結ぶ象徴的な酒場となっています。
- 歴史:19世紀半ばに開業し、現在も残るヴィクトリアン様式の内装は「街で最も美しいパブ」のひとつと称されます。ウルヴズファンの“勝利の祝杯の場”として長い伝統を持つ酒場。
- 立地/アクセス:市中心部、Molineuxから徒歩10分ほど。試合前に市街地で腹ごしらえや1杯を楽しむファンに人気。
- 雰囲気・おすすめの一杯や料理:ステンドグラスと木彫りのカウンターが特徴。リアルエールの品揃えが良く、特に「Banks’s Bitter」が地元ファンに愛されています。軽食中心で、エールと共に語らうのに最適。
- 有名なエピソード:ウルヴズが1954年にリーグ優勝を果たした時、多くのファンが街を練り歩き、このパブで夜通し祝杯を挙げたと伝えられています。
- オーナーや店員のコメント・想い:「我々の店はウルヴズの勝利を祝う聖堂のようなもの。歴史的建築とサッカー文化を同時に守り続けたい」と店主が語っています。
総括:モリニューを彩る“三つの魂”
- The Great Western は鉄道と共に歩んだ歴史を背負い、今もファンの“集合場所”。
- The Lych Gate Tavern は中世から残る建物の中でファンが集い、過去と未来を結ぶ象徴。
- The Posada はヴィクトリア時代の美を今に伝え、勝利の記憶を刻み続ける祝杯の場。
いずれもウルヴズの歴史を支え、街とクラブを一体化させる“もうひとつのスタンド”として輝き続けています。モリニュー観戦とともに訪れれば、ウルヴズというクラブの魂をより深く感じられることでしょう。