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ミルウォールFC徹底ガイド – ロンドン東部の「ライオンズ」

1. クラブ名の由来
ミルウォールFCは1885年、テムズ川沿いの缶詰工場で働く労働者たちによって誕生しました。クラブ名「Millwall」は、当時の地元一帯が造船業と重工業で知られた地域に由来しており、まさに労働者階級の魂を象徴する存在として生まれたのです。


2. エンブレムの由来

クラブの象徴であるライオンは、勇気と闘争心を体現しています。その姿は単なるデザインではなく、「No one likes us, we don’t care(誰も俺たちを好まなくても、気にしない)」というファンの気質をも表しており、ミルウォールというクラブのアイデンティティそのものを示しています。


3. ユニフォームの特徴
伝統の濃紺シャツに白いパンツを組み合わせるスタイルは、クラシックでありながら力強さを漂わせます。この配色は世代を超えて受け継がれ、ミルウォールらしさを示す不変の象徴となっています。


4. スタジアム詳細
名称:ザ・デン(The Den)
収容人数:20,146人
開場:1993年(旧デンから移転)
特徴:ロンドンで初めてオールシーター化されたスタジアムとして知られ、地域に根差した熱気あふれる空間を作り出しています。


5. クラブの方針やビジョン
創設以来、労働者階級の象徴であり続けるクラブは「ファイトとハードワーク」を重視しています。近年ではアカデミーからの選手育成にも力を入れ、未来へとつながる基盤を築いています。


6. 過去の獲得タイトル
主要タイトルの獲得はありませんが、2004年にはFAカップ決勝へ進出。マンチェスター・ユナイテッドに敗れはしたものの、クラブ史上最大の快挙として語り継がれています。また、チャンピオンシップ昇格プレーオフの勝利など、記憶に残る瞬間を数多く生み出してきました。


7. 有名な出来事
2004年FAカップ決勝進出
マンUに挑み、敗れながらもクラブの歴史を大きく塗り替えました。

フーリガン文化の象徴
その激しい気質から世界的にも「No one likes us」精神の代名詞として知られる存在となりました。


8. 愛された選手と監督
選手:ニール・ハリス
歴代最多得点者であり、後に監督も務めた生粋のミルウォール人です。

監督:ケニー・ジャケット(2007–2013)
長期政権を築き、クラブを安定へと導いた名将です。


9. 特徴的な移籍
最高額加入
ポール・ゴッドダード(1989年、当時のクラブ史上最高額で加入)

最高額売却
ティム・ケーヒル(2004年にエヴァートンへ移籍)。その後プレミアリーグで成功を収め、クラブの名を広めました。


10. クラブの特徴的なプレースタイル
堅守速攻と空中戦を軸に、泥臭さと献身性を武器とする戦い方が伝統です。華麗さよりも闘志と献身を尊ぶスタイルこそ、ファンの誇りとなっています。


11. ファンの愛称と特徴
愛称:Lions(ライオンズ)

特徴:熱狂的で時に荒々しい姿勢を見せる一方で、スタンドに集うときは「家族のような結束感」を誇ります。その強烈な個性がクラブのカラーを際立たせています。


12. ライバル関係
最大の宿敵はウェストハム・ユナイテッドです。東ロンドンダービーは英国でも随一の激しさを誇り、フットボール文化の熱さを象徴する存在となっています。


13. クラブソング・チャント
「No one likes us, we don’t care!」はミルウォールの代名詞であり、敵地であろうとホームであろうと、ファンの誇りと闘志を響かせる魂のチャントです。
動画引用元:Football Chants Home

14. 伝説の試合
2004年 FAカップ準決勝 vs サンダーランド
プレミアリーグの強豪ではなく、当時チャンピオンシップ(2部)のクラブが決勝に進むという快挙。結果的に決勝ではマンチェスター・ユナイテッドに敗れましたが、この準決勝の勝利は「クラブ史上最大の夜」と語り継がれています。

結果:ミルウォール 1-0 サンダーランド
会場:オールド・トラッフォード
概要:ティム・ケーヒルの決勝ゴールで勝利。クラブ史上初めてFAカップ決勝進出を決めました。


15. 人気オーナー
ジョン・ベリルソン(John Berylson)—2006~2023年。

人物像
米国人実業家で温厚かつ誠実な人物。

クラブへの貢献
長年赤字続きのクラブを支え、財政を安定化。2010年のチャンピオンシップ昇格を大きく後押ししています。

ファンとの関係
「外国人オーナー」ながら、誰よりもファンを大切にし、地元の慈善活動に寄付を続けました。

象徴的エピソード
2023年に事故で急逝した際、クラブとファンが一致団結して追悼セレモニーを実施しました。

今日への遺産
彼の誠実さは今も「Millwall family」という文化に根付いています。