歴史:17世紀から続くとされる由緒ある老舗。テムズ川を渡るPutney Bridgeのたもとに位置し、かつては川の渡し船利用者の憩いの場でした。フルハムがCraven Cottageに定着して以来、ホームファンの定番集合場所のひとつに。
立地/アクセス:Putney Bridge駅を出てすぐ。スタジアムまでは徒歩10分強、川沿いを歩く道中にあり、試合前後の立ち寄りに最適。
雰囲気・おすすめの一杯や料理:天井が低く、歴史を感じさせるウッディな内装。フラーズ(Fuller’s)のロンドンプライドなど、伝統的ロンドンエールが味わえます。食事はローストやサンドイッチが人気。
有名なエピソード:地元紙によれば、1975年のFAカップ決勝に進出した際、多くのファンがロンドン中心部に向かう前にこの店に集まり、大行進を始めたのが語り草になっています。
オーナーや店員のコメント・想い:「私たちはフルハムファンの最初の停留所でありたい」と店長が語るように、今も“試合の日のスタート地点”として親しまれています。
- 歴史:1890年代に建てられたヴィクトリア様式のパブで、テムズ川沿いの美しいロケーションが魅力。もともとは河川労働者や地元住民の社交場でしたが、スタジアムに近いため次第にフルハムファンの溜まり場として定着しました。
- 立地/アクセス:Craven Cottageから徒歩10分ほど。川沿いの散歩道に位置し、自然を感じながらアクセスできるのも特徴。
- 雰囲気・おすすめの一杯や料理:広々としたガーデン席が人気。夏場は屋外でビールとBBQを楽しむファンで賑わいます。料理はガストロパブスタイルで、ラムチョップや新鮮な魚料理がおすすめ。
- 有名なエピソード:昇格を決めた2001年のシーズン、試合後に数百人のファンがここに集い、ビール片手に昇格祝賀会が自然発生的に開かれたと報じられています。
- オーナーや店員のコメント・想い:「我々のパブはフルハムファンだけでなく地域の家族も受け入れる。世代を超えて人をつなぐのが誇り」と公式サイトで語っています。
3. The Bricklayers Arms(ブリックレイヤーズ・アームズ)
- 歴史:19世紀半ばに建てられた由緒あるパブで、大工・職人の社交場として出発。その後、フルハムファンにとって「試合前の一杯」の定番スポットになりました。
- 立地/アクセス:Putney Bridge駅から徒歩数分、Craven Cottageへ向かう道中に位置。アクセスが非常に良く、試合前後に立ち寄るファンで混雑します。
- 雰囲気・おすすめの一杯や料理:こじんまりとした店内ながら、リアルエールの品揃えが抜群。地元ブルワリー「Sambrook’s」や「Twickenham Fine Ales」の樽生を楽しめることも。料理はシンプルながらエールに合うパイやチップスが人気。
- 有名なエピソード:1968年、クラブが降格の危機にあった時期、熱心なサポーター数十人がこの店に集まり「サポーターズ・クラブ」の結成を話し合ったと記録されています。
- オーナーや店員のコメント・想い:「Bricklayers はフルハムファンの“隠れ家”。大声で歌う場ではなく、語り合う場」と常連が語るように、熱狂と落ち着きが同居する場所です。
総括:クレイヴン・コテージを包む“川沿いの社交場”
- The Eight Bells は歴史と伝統を感じる“試合日のスタート地点”。
- The Crabtree は川沿いの景観と料理で祝杯を挙げる理想的な空間。
- The Bricklayers Arms は職人の歴史を引き継ぎつつ、ファンの語らいを支える隠れ家的存在。
これら3軒は、クレイヴン・コテージの観戦体験をさらに豊かにする「もう一つの舞台」です。テムズ川沿いの景色を楽しみながらパブを巡れば、フルハムというクラブの優雅で温かいアイデンティティを肌で感じることができるでしょう。